3.銀三郎のFIV


2006年9月の銀三郎(後ろは金四郎)

2006年8月8日庭に居着くようになった銀三郎を保護し家に入れた。
その時はまだ触れる状態ではなかったので
ある程度慣れてから動物病院へ検査に行こうと思って落ち着くのを待った。
@検査へ
  少し銀三郎が落ち着いてきた頃、ちゃこや小次郎と一緒に生活させる前に動物病院へ
  検査に行った。触診、検便、そしてFIVとFeLVのウイルス検査もしてもらった。
  FeLVは陰性でもFIVは陽性だった。その他は健康体だった。
  先生は家に他の猫が居ると感染の可能性が有るため、私達にリリースを勧めた。
  私達もFIVに対しての知識が無かったので、銀三郎がすぐにどうにかなってしまうんじゃ
  ないか?  すぐにちゃこや小次郎に感染してしまうんじゃないか・・・と混乱した。
  知らないということは怖いことだ。
  この日は銀三郎に4種混合ワクチンを接種して帰宅した。
A知ることから初める
  私は混乱していたが、茶太パパは「まずはFIVがどんなものか知るところから
  始めよう」と言った。 そして「銀はリリースしない」ことも決めた。
  一緒に生活するためにはどうすればいいのか考えることにした。
BFIVとは?
  FIVウイルスが陽性と言っても、それが猫エイズ(猫後天性免疫不全症候群)を発症している
  わけではない。銀の場合は血液に陽性反応があっただけの猫エイズキャリア
  (猫免疫不全ウイルス感染症)状態なのです。

  猫免疫不全ウイルス感染症はステージ1からステージ4の4期からなります。
  ステージ1
   感染後の急性期で、感染後、急激にウイルスが増殖活動を活発に始め本猫の
   免疫が失われる時期である。この時期は6ヶ月くらいで治まることが多い。
   この時期の過剰な医療行為は猫の免疫低下を早めてしまうこともあり
   注意が必要。ということは猫の持っている抵抗力に任せる時期なのかも知れない。
   私達は猫の頑張る環境を良くしてあげるサポーターの時期なのかも。
   この時大人の猫であればステージ1を上手く乗り切ることができるらしい。
   銀三郎は何の症状もないことから、この時期を乗り切った猫だと思われる。
   外でよく頑張ったんだなぁ。
  ステージ2
   
無症状の潜伏期。
   銀三郎は現在このステージにあると思われます。
  ステージ3
   口内炎が出来やすくなったり、風邪を引きやすくなったりする時期。
   この時期は長期になります。
   でも普通に考えると猫は口内炎や歯肉炎に罹りやすく、普通に免疫が低下すれば
   風邪も引いたりする。FIVキャリアが特別ということでは無いような気する。
   小次郎はノンキャリアでも持病の口内炎がある。
  ステージ4
   この時初めてキャリアではなく猫エイズと呼ばれる状態になる。

   ということはステージ2からステージ3の期間を長く上手に保っていけば
   元気に過ごせるということでは・・・・・と思った。
   今では発症することは殆ど無いのかも知れないとも思っている。

  FIV感染
   最初銀三郎を連れて行った病院の先生は「ちょっとした接触でも感染する」という考え
   の方だった。あまりウイルスキャリアの猫は診たくないという感じがアリアリだったので
   病院を変えた。
   現在の病院はちゃこを診てもらっていた病院。その先生は若い方だが、知識が新しい
   先生でサプリメントなども併用して治療にあたってくれている。
   FIVウイルスは弱いもので、は猫同士が噛み合うような激しいケンカをすることによる
   感染
母子感染が考えられる。
   血液によって感染すると思われるので、キャリアの猫が怪我をして出血しているような
   場合は傷をふさいであげることが大事。他の猫が舐めてしまうということも考えられる
   ので念のため傷が治るまで隔離するのがいいかも知れません。
    
C我が家の出した結論
   本やネットで得たFIVの情報から我が家の出した結論は「銀と普通に同居」することだった。
   保護部屋で銀三郎の様子を半年見ていて、とても性格の優しい猫だということに
   気がついた。甲斐甲斐しく金四郎の面倒を見ているし、猫に対してはとてもフレンドリーだ。
   (私達ににもフレンドリーになって欲しいと熱望している。)
   ということで、2007年3月に金四郎のFeLV陰転をきっかけに完全同居となった。
   ちなみに保護部屋で半年をベッタリ銀三郎と過ごした金四郎にはFIV感染は無い。
D銀三郎の摂っているサプリメント
   銀三郎は現在元気そのものだけど、免疫力が低下しないように予防の意味で
   サプリメントを摂っている。

Dフラクション
(プレーンヨーグルトに混ぜて)

初乳
(猫缶に混ぜて)




アズミラ
スーパーC2000
(猫缶に混ぜて)

プラスアイ&CATアイ
マイナスイオン水・酵素
(飲み水に入れて)
   Dフラクションは動物病院で購入している。
   初乳とビタミンCはニンナナンナさんで購入している。
   CATアイとプラスアイはアイ・コーポレーションさんで購入している。
E願い
   銀三郎がFIVキャリアだと判ってから色々なことを学んだ。
   FIVに対しての認識も獣医さんの中でもまちまちで、血液検査の結果を見て
   驚いている飼い主さんに対して、さらにパニックに陥るようなことを言われる先生も居る。
   その結果リリースしてしまったり、過剰反応する飼い主さんのなかには「安楽死」を
   考える人さえ居るのが現実だ。FIVは当然ながら人に感染することは無い。
   一生懸命生きようとしている猫と良く向き合って欲しい。
   感染力も弱く、良い環境の中では発症することすら稀なことも知って欲しい。
   「知らないことは怖いこと」これが銀三郎から教えてもらったことである。
   目の前にいる猫ちゃんと一緒に元気に過ごすために知って欲しいし、考えて欲しい。
   FIVキャリアだということが「うちの子」になるハンデにならないように切に願う。


   銀三郎を保護したときに励ましてくださった猫友さん、情報を下さった猫友さんに
   感謝します。ありがとうございました。

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