茶太郎が同居猫になるまで

今でこそ家猫にしか見えない(太めなので)茶太郎も、元はノラ猫でした。
その茶太郎が我が家に来るまでのエピソードです。
(長編ですので、気が向いたらお読み下さい。)

○私(おかあさん)と茶太郎の出会い○

 2000年7月のとある昼下がり、私が住んでいたマンションの駐輪場に買い物から戻ってきたところに、茶虎の猫が足下に寄ってきました。猫が大好きな私としては「なでたい」衝動に駆られ茶虎をなでました。おとなしくなでられている、その猫は、あまりにも人なっこいので飼い猫かなと思いました。動物を飼ってはいけないマンションなので、付いてこられるとご近所に誤解されるかもしれないので、その場を急いで立ち去りました。茶虎は「何もくれないのぉぉぉー」と言っているように鳴いていました。その夜、旦那さんに「猫をなでたよ。可愛かった。」と自慢しながら、茶虎が飼い猫だと良いなぁと思ってました。

○旦那さん(おとうさん)と茶太郎の出会い○

  2000年8月の夕方、旦那さんが帰ってきて「茶虎猫なでてきたよ」と自慢気に言いました。私達の住んでいたマンションにはノラ猫がいっぱい居ました。でも基本的にノラなので用心深く「触らせてくれる猫」は殆ど居なかったので、「猫をなでる」というのは、ちょっと嬉しい出来事だったんです。茶虎猫はやっぱり飼い猫なんだなと思いました。

○茶虎猫○

 それから茶虎猫は、日中もマンションの入り口から少し離れたところで、毎日日なたぼっこをしているのを、部屋から見ていました。「今日は天気が良くていいねぇ」とか「雨が降ってるから茶虎が来なくて寂しい」とか、茶虎猫を気にして暮らしていました。当時の私は、仙台から高崎に引っ越したばかりで、寂しかったせいなのかもしれないと思います。
 そのうち旦那さんも茶虎猫を気にするようになってきました。「最近 茶虎やせてきたと思う」と言った一言が気になりました。
 マンションには猫好きな人もいて、時々キャットフードがマンションの入り口に撒いていたようです。私もあげたかったけど、中途半端にかまうのは良くない・・・でも・・・というジレンマに悩みました。茶虎猫は飼い猫ではなかったんです。

○衝撃○

 2000年10月13日の午後、子供達が大きな声で騒ぐのが聞こえたので、何気なく外を見たら茶虎猫が子供達に追われて逃げている。1人の子供はボールをぶつけていた。私は思わず外へ出て茶虎猫を探しました。茶虎は子供達にマンションの中庭に追いつめられていました。そこに、ボールを持っていた子供のお母さんが通りかかり「猫と遊んでいるの?」と言いながら通り過ぎて行きました。どう見ても「動物虐待」なのにと思って腹が立ちました。でも「茶虎を助けなきゃ」と思い直し、子供に声をかけました。なんて言ったかは覚えていません。子供が私を見ている隙に、茶虎は階段を昇って2階に逃げました。私も茶虎を追って2階に昇りました。我が家は2階にあったんです。そして茶虎猫と眼が合いました。「おいで」と言ったら、素直に付いてきて、ドアを開けたらスンナリ入りました。
 茶虎猫は怪我をしていました。後ろ足は踵が擦りむけてましたし、指(爪)の間も切れて、泥が入って血も出ていました。口の所も切れていて血が出ていました。急いで傷口を消毒しました。私に出来る手当はそんなものでした。何か食べさせようと思って、かおぶしとか、ウインナーとか家にある物をあげましたが食べません。牛乳と水をあげたら飲んだので少しほっとしました。
 旦那さんにメールで「キャットフード買ってきて」と頼みました。旦那さんはキャットフードを買って帰ってきましたが、怒ってもいました。事情が判らない旦那さんは、猫を勝手に家に入れたと思ったからでした。事情を説明し、「怪我が治るまでは家に置いてもいい」ということになりました。キャットフードをあげたら凄い勢いで食べました。茶虎猫はキャットフードしか食べない猫でした。
 推測ですが、茶虎猫は元飼い猫で、引っ越しの時にマンションに置いていかれたのではないかと思われます。
 ご飯も食べてグルーミングしていたので、段ボール箱でトイレを作りました。でも、なかなかしません。そのうち外に出たがり仕方なく外に出しました。
 翌日も茶虎猫は懲りずに、マンションの前で日なたぼっこをしていました。午後になって子供達が帰ってくる時間になると部屋に連れてきて、ご飯をあげました。そして旦那さんが帰って来て、しばらくすると外に出ていきました。
茶虎猫の頃 ←茶虎猫と呼ばれていた頃
   白いところが煤けている感じ

 そんなことがあって、毎日、茶虎猫の心配をしいました。ある日、旦那さんに「茶虎猫を飼いたい」と訴えて、何日か話し合ったところ、「引っ越すときに完璧にリホームする覚悟があるなら飼ってもいいよ」という結論になりました。
 誤解の無いように書きますが、旦那さんは無類の猫好きです。機会が有れば飼いたがってましたがマンションの規則を破るのが嫌だったんです。余談ですが、旦那さんの一族は殆ど猫と暮らしています。猫好きな血筋なのでしょうか?

○茶虎猫は茶太郎になった○
運命の猫 茶太郎

 2000年10月19日 ついに茶虎猫が我が家の猫になる日です。朝からマンションの前に  茶虎猫が現れるのを待ちましたが、なかなか現れませんでした。近所を探しても居ません。夕方、旦那さんが「この猫でしょ?」とジャンバーの懐に茶虎猫を入れて帰ってきました。
 「この猫は私の運命の猫なんだよ。夏からずっと気になってたんだからね。」ということを言って、ずっと旦那さんと話し合ってきました。ついに一緒に住めると思うと、とても嬉しかった。
 この時から茶虎猫は我が家の同居猫になりました。私と旦那さんの膝に交互に丸くなってくれたり、足下にぴったり付いてきたりして、とても気を使う猫でした。洗ってあげたら、とても綺麗で可愛い猫だと判明。名前は「茶太郎」に決めました。推定春生まれ(誕生日は2000年3月10日に決めた)7ヶ月

シャンプー後
初めてのシャンプーの後
紐にじゃれ
紐で遊ぶのが好き 傷も治ってきた頃

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