4.金四郎のFeLV


2006年9月の金四郎

2006年8月28日銀三郎を追いかけるように庭にやってきた金四郎を保護し家に入れた。
銀三郎がFIVキャリアだったこともあり
その日の夕方動物病院へ検査に行った。
@検査へ
  外で金四郎が銀三郎と仲良くしていた様子を私もご近所の方も目撃していた。
  もしかしたら金四郎もFIVキャリアかもしれない。
  そう思ったので、保護した当日病院で検査を受けた。
  触診、検便は問題なし、そして・・・・
  FIVは陰性、でもFeLVは陽性だった。検査キットに薄く線が出ていたのである。
 
  銀三郎がFIVキャリアだと判ってから色々調べているときにFeLVのことも同時に知った。
  FeLVは陰転する可能性があることも知っていた。
  FeLVはワクチンで80%予防できることも。
  ちゃこは4種混合ワクチンを接種してるし、銀三郎も4種混合ワクチンだが
  小次郎は3種混合ワクチンである。とりあえず隔離することにした。
  金四郎のワクチン接種は体調が整ってからということで帰宅した。

  銀三郎と金四郎を一緒の保護部屋にすることは一般的にはタブーだったのかも知れない。
  でも外にいるときに密接に接触していた様子を考えるとお互いのストレスを減らす為にも
  一緒の部屋でいいんじゃないかと思った。
  再会した銀三郎と金四郎はすぐにうち解け、銀三郎が金四郎をかばうようにしている。
  もうこの2匹を引き離せないと思った。
A知ることから初める
  私は再び混乱したが「金もリリースしない」ことは決めていた。
  一緒に生活するためにはどうすればいいのか考えることにした。
BFeLVとは?
  生まれたての子猫がこのウィルスに感染した場合は、
  ほとんど100%の持続感染(体のどこかで常にウィルスが増殖している状態)で
  命を落としてしまいます。
  離乳期を過ぎて50%程度になり、1歳を過ぎると10%しか持続感染にはなりません
  症状は複合的で、発熱や食欲の低下など、他のウィルスと同じ症状が出てきます。
  感染後、3〜4週で血液検査にて陽性が出始めます。
  それでも急性期を治療などにより上手く乗り切り猫の免疫力が勝てば、
  その後は陰性に転じてゆきます。

  気をつけなくてはならない点は、血液検査の結果陰性に転じた後
  骨髄にわずかにウィルスが数ヶ月以上潜んでいる事があります。
  しかしほとんどの場合、その後ウィルスは消滅して、もうこのウィルスには感染しなくなります。
  女の子の場合、陰性であっても少なくとも1年間は、母子のために妊娠させないように
  しましょう。
  検査は1度だけではなく4ヶ月程度の期間をおいて2度行うか、
  検査対象の子を外界や感染猫と隔離してその期間を待ち、検査するということは、
  もうたくさんの方がご存知ですね。
  もし持続感染の場合でも、絶望してあきらめるにはまだまだ早すぎます。
  このウィルスから起こってくる重大な病気は、もっと何年も経ってから出始めるので、
  その時その時に応じた治療をしてゆけば、長い寿命を全うする事は充分可能なのです。


                  (金四郎の検査をした後に動物病院で頂いたFeLVのパンフレットより)
C我が家の出した結論
  金四郎の月齢は推定1歳くらいということで、持続感染は10%しかないという可能性に賭ける。
  保護部屋で6ヶ月間免疫向上の為に体調管理をしっかりする。
  サプリメントで免疫強化して、FeLVウイルス陰転を目標に頑張る。
  身体がしっかりしてきたところで不妊手術を行う。(発情期のストレス軽減)
  6ヶ月後に再検査を受ける。
  もし陰転していなくても、みんな4種混合ワクチンを接種し一緒にすごすことにする。
D金四郎の摂っているサプリメント
  金四郎のFeLV陽性が判明した時に「ビタミンCを多めに摂ると良い」という情報を猫友さんから
  頂いた。
  初乳も免疫強化を考えて摂ることにした。
  酵素とマイナスイオンは身体の循環を良くすればウイルスを追い出せるのではないかと考えた。
  ストレスを与えたくないので、手軽に与えやすいサプリメントを選んだ。
  (これは現在も摂取している。)

プラスアイ&CATアイ
マイナスイオン水・酵素
(飲み水に入れて)

初乳
(猫缶に混ぜて)




アズミラ
スーパーC2000
(猫缶に混ぜて)
    初乳とビタミンCはニンナナンナさんで購入している。
    CATアイとプラスアイはアイ・コーポレーションさんで購入している。
E半年後の金四郎
  金四郎を保護して半年たった2007年3月10日に再検査を受けた。
  その結果FeLVは陰転していた。
  どうしたらこの嬉しさを表現できるのか判らないくらい嬉しかった。
  2006年12月に風邪の様な症状が出て1週間治療を頑張った金四郎
  思えばあれが急性期だったのかも知れない。その時期を上手に乗り切れたんだね。
  いっぱい頑張ったね、金四郎。
  
F願い
  FIVキャリアと同じくFeLVキャリアの猫ちゃんを保護されるとショックを受けると思います。
  でも目の前にいる猫ちゃんは生きることに一生懸命なんです。
  陰転の可能性もあるということを知ってください。
  そしてFeLV持続感染だとしても必ず発症するとは限りません。
  どうかその猫ちゃんが幸せに生きられるように考えあげて欲しいと思います。
  

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