1.ちゃこの血便
猫の血便というと一般的にストレスからくるものだと断定される場合が多いらしい 実際ちゃこの血便が続いたときも2軒の病院の先生、ネットで相談した先生にも ストレスが原因で、血液検査でも正常値で、鮮血であることから内臓疾患ではなく 便をスムーズにでるようにすればそのうち治るでしょうと言われ続けた。 でも6ヶ月も血便が続くのはそのうちなおるものでは無い! 同じ様なことで心配されている方も多いかもしれない。 |
@病気の経緯 2004年8月 ちゃこが大腸炎になってしまったのは、先代猫の茶太郎が悪性リンパ腫になって 虹の橋に旅立ってしまった後だった。茶太郎を見送った後ちゃこの異変に気がついた。 ちゃこが便秘気味なのだ。以前は毎日していたのに、 この頃は4日も5日もしない日があるのである。 後でよく考えると茶太郎が食べなくなってしまった為に 茶太郎が食べられそうな物を毎日用意した。 ササミを茹でてみたり、まぐろのお刺身、ゆで卵、指向性の高そうな猫缶・・・・etc. それでも茶太郎は食べてくれなかった。それを多分ちゃこが食べていたのだと思う。 それが便秘の原因になったのかも知れない。 そして茶太郎が処方食の食物アレルギーのドライフードを付き合わせて食べせていたが ちゃこが喜ぶフードにしようと市販のフードに替えた。これも悪かったと思う。 下記の今日が当時のちゃこの体調の観察日記である。 この観察日記は大学病院で受診るときに持っていった物である。 見ているとかなり治療方針が迷走しているのが判る。 |
月 | 日 | ちゃこの様子 | 我が家の出来事 |
8 | 1 | この頃の食事 ドライフード:ウォルサムのセレクトプロテイン 缶詰:モンプチ 1/4 一日2回 白菜を茹でた物に鰹節を混ぜて一日1回茶太郎が居なくなった後 食欲が無くなってきたのでフードを変えてみたりしたが、どれもあまり食べない。 便秘気味になり3日に1回くらいしか便がでない。 |
同居していた猫の茶太郎が リンパ腫により死亡。 |
9 | 6 | 新しい猫の小次郎になれてもらうために、小次郎の食べ慣れている 猫缶(黒缶)を多めにあげるようになった。 便秘は相変わらず、便を出やすくする水薬を時々少量のませる。 |
猫が増える。成猫、小次郎。 |
15 | 4種混合ワクチン接種。血液検査。レントゲン。 先生に便秘の相談をする。 白菜は繊維質が多く消化が悪いとのことであげないことにした。 ワクチン後、熱が出てぐったりした。食欲無し。 |
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16 | 食欲がもどった。 | ||
25 | 血液検査の結果が出た。異常なし。 | ||
27 | 便秘にビオフェルミンがいいというので、粉末のものを購入。 缶詰に混ぜて食べさせる。毎日朝晩。 この頃の食事(小次郎がなれてきたので元に戻す) ドライフード:ウォルサムのセレクトプロテイン 缶詰:モンプチ(またはカルカン) 1/2 一日2回 |
小次郎の口内炎の治療 抗生物質を飲ませたところ下痢 薬をストップしたが 以降 しばらく下痢が治まらない。 小次郎のFIV、FeLVの検査 両方陰性だった。 |
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10 | 4 | この頃、毎日便がでるようになった。 | 小次郎下痢が続いて血便。 処方食 Hillsのz/d |
8 | 軟便になってきた。 | ||
9 | 普通の便。 | ||
10 | 10日〜12日 留守。 近所の人に世話をお願いした。 |
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14 | 小次郎 下痢治らず。 好酸球性の下痢かもしれないので ステロイド、インターフェロンで治療。 |
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16 | 軟便になってきたので、ビオフェルミンの量を減らす。 | ||
17 | 下痢。カルカンの缶詰が原因か? モンプチに戻す。 |
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18 | 軟便。 | 小次郎 下痢が治まってきた。 口内炎も良くなった。 ステロイドの長期服用はダメ らしい。ラクトフェリンで免疫強化 することにした。 |
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20 | 下痢。 | ||
21 | 軟便。 | ||
23 | 普通の便。 | ||
27 | 普通の便をした後に、再度トイレに入って便をした。 後でした便に血が混じっていた。鮮血。 |
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28 | 便に出血はみられない。 | ||
30 | 少し軟便。 | ||
11 | 6 | 2回続けて便をした。2回目のは下痢。 | |
10 | 軟便。 | ||
13 | 軟便に血が混じっていた。小次郎の通っている病院へ。 検便の結果、未消化の草などが見られるだけで異常なし。 血液検査もしてもらうが異常なし。ストレスではないかと診断された。 ビオフェルミンは乳酸菌なので、ビオフェルミンは摂っても良いが 動物用の乳酸菌があるということで、ビオスリーを出してもらって 朝晩缶詰にませるようにした。 |
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14 | 軟便に血が混じっている。 以降しばらく、軟便に血が混じることが多くなった。 通院するが、体重も減っていないのでストレスからくる血便と言われ 様子を見ているように言われる。 |
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26 | この頃、普通の便をしたあとに、軟便を続けてすることが多くなった。 | 小次郎 軟便に血が混じっていた。 消化酵素と抗生物質を処方された。 |
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12 | 3 | 下痢。 | 小次郎 普通の便になった。 |
11 | 鮮血がお尻につく血便をするようになってきた。 掛かり付けの動物病院で、お尻から指を入れて直腸検査してもらう。 小豆大のコリコリするものがあるが、便かもしれないので翌日再検査。 |
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12 | 再度、直腸検査したところ、同じ場所にないということで ポリープではないということ。 止血剤、便をスムーズに出す水薬(流動パラフィン)を処方された。 |
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16 | 血便続く。 止血剤+消炎剤を処方された。 |
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25 | 水薬のせいか、下痢をするようになった。 水薬をやめる。 |
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1 | 3 | 繊維質の多いフードで、ローカロリーの物がよいということで 白菜が好きで食べていたので、白菜を茹でて細かくして 鰹節を混ぜて食べさせた。 |
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4 | Hillsのw/dを、いつものドライフードに混ぜてあげることにした。 しかし、美味しくないらしくあまり食べない。 |
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9 | しばらく出血はなかったが、また出血した。 | ||
12 | お腹に5oくらいのしこりを発見。 病院で見て頂いたが、様子をみることにした。 時々、血便する。 |
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17 | お腹のしこりの吸入検査をしていただく。 針を刺したとたんに、水が飛び出て何もなくなってしまった。 血便の原因が判らないので、きちんと検査したほうがいいということになった。 ビオフェルミン、ビオスリーを飲み始めてから 便秘は解消したが血便がでるようになったのか? 17日からビオスリーをあげないようにした。 |
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20 | 便に多めの出血。お尻にも粘液の様な血がベットリついた。 |
A検査 2005年1月21日 ちゃこの血便が続いているのが心配になり、猫友さんの勧めもあり大学病院での 検査をうけることに決めた。 ちゃこの掛かり付けの動物病院の先生にお願いして紹介状を書いてもらい。 東京の大学病院(日本獣医畜産大学 現:日本獣医生命科学大学)の受診予約をした。 検査内容 問診 ・・・・・・・・・ 今までの経緯、食事の内容なども聞かれた。 触診 ・・・・・・・・・ ちゃこの身体を触診して問題ないとの診断。 レントゲン ・・・・・ これも問題なし。 血液検査 ・・・・・ 内視鏡は全身麻酔で行う為、事前の検査も兼ねて行う。 問題なし。 胃内視鏡検査・・・ 食道と胃は問題ない。胃はとってもキレイな形をしていると言われた。 腸内視鏡検査・・・ 大腸は問題なく、直腸の腸壁が荒れて出血しているとのこと。 細胞審(これはアメリカに検査に出すので2週間後電話で聞く 2004.2.3) ・・・・・・・・・ 何らか(食べ物とか)の刺激物により腸が炎症を起こしたと考えられる。 また腸内に悪玉菌が繁殖し腸が炎症を起こした。 悪玉菌の発生は一次的なものか二次的なものかは不明。 抗生物質で治療できる。 診断結果 病名:直腸炎 |
B治療 検査の後に1週間分の飲み薬(抗生物質)とサプリメント(サイリウム)を処方される。 ・飲み薬は腸の炎症を止める抗生物質。 ・サプリメントはサイリウムと言ってオオバコの粉。 これは人間のダイエットにも使われる食物繊維で水分と合わさると ゲル状になってプニプニした便になると言われた。 そしてこれは薬ではないので、病院で処方すると高額になるので ネットで購入したほうが良いですよと先生に言われた。 これだけで、先生は1週間くらいで状態は良くなると言われた。 抗生物質は1ヶ月続ける。 1週間分の薬が終わったら、近所のちゃこの掛かり付けの先生から同じ薬を 処方してもらうことにした。 掛かり付けの先生には、大学病院の先生から検査結果と治療方針を伝えてもらえた。 フードは食物アレルギーも疑われるので処方食のウォルサムのセレクトプロテインを 続けることにしてた。いままで摂っていたサプリメントや薬は止めることになった。 検査の後、担当の先生に「治りますか?」と聞くと、簡単に「治りますよ」と言われたときは どれだけ嬉しかったか・・・・・
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Cその後の経過 先生の言うとおり、ちゃこは1週間後には殆ど血便をすることも無くなった。 掛かり付けの先生のおかげもあり、1ヶ月後には完治した。 サイリウムはその後も摂り続けている。(大学病院の先生の勧めがあった) おかげで2日に1回は立派な便が出ている。(立派すぎるくらい) サイリウムを摂っているちゃこに水をたくさん飲んでもらうためにフレッシュフローという 循環タイプの水飲み器を購入し現在も使っている。
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